東京の夜

ゆったりとした服を着て、サンダルを履き、文庫本をポケットに突っ込み家をでる。暖かい風が身を撫でる。路上ライブやスケボーの輩、酩酊し暴言を吐く者、ろくでもない人間の住むこの街は、それでも、活力に満ちていているように思う。皆、金は無くともそれ…

引っ越し

2017-3-16 23:47薄暗いこの部屋にはスピッツのロビンソンが微かな音量で流れている。振り返ればこの曲は僕の人生において、節目ごとのエンドロールとして、何かが終わる時には常に流れていた。最後の掃除を終え、電気の通っていない暗くて何もない部屋に座っ…